撥水毛と吸水毛の見分け方と効果的なヘアケア方法とは

16874

撥水毛と吸水毛の見分け方と効果的なヘアケア方法とは

髪の毛には、一人ひとり髪質の違いがあります。
太さや硬さ、直毛なのかくせ毛なのかなど、髪質の違いとして分かりやすい見分け方です。

もっと細かく髪質を分けていくと、撥水毛吸水毛という違いもあるのです。
日々のスタイリングで思うような仕上がりになれなかったりするのは、撥水毛と吸水毛の髪質の違いが関係している可能性があります。

そこで、撥水毛と吸水毛の見分け方についてご紹介しましょう。

 

撥水毛とはどんな髪質?

撥水毛とはどんな髪質?

撥水毛は、水分を吸収しにくい髪質のことです。
水分をはじく髪質なので乾燥しやすいのが撥水毛の特徴です。

撥水毛の見分け方としては、空気が乾燥している時に広がりやすい傾向があります。

シャンプーする時に髪の毛を束ねるときしむような音がすると、撥水毛という見分け方もありますが、この方法で見分けるには、沢山の人の髪を扱ってきた美容師じゃないと難しいかも知れません。

 

吸水毛とはどんな髪質?

吸水毛とはどんな髪質?

吸水毛は、水分を髪の内部に取り込みやすい髪質のことです。
わかりやすい見分け方は、雨の日や湿度の高い日になると髪の毛がうねったり、広がってまとまりにくくなったり、ペチャンコになってしまうなど、湿度が高いとスタイリングが上手くいかないタイプです。

 

撥水毛になる原因

撥水毛はもともとの髪質がそうである先天的な場合もありますが、ヘアケア製品による髪質の変化で起こることもあります。

例えば、コーティング効果の強いシリコン成分を含んでいるシャンプー、コンディショナー、トリートメントを長い間使い続けていると、髪の表面のシリコンが水分をはじくようになってしまいます。

ヘアマニュキュアをしている髪も、撥水毛と同じような状態になるので、ヘアケアのためにトリートメントをしても、髪の内部に栄養成分が浸透しにくくなります。

 

吸水毛になる原因

吸水毛の原因も、もともとの髪質であることが多いです。
髪が細くてキューティクルの層が薄いと吸水毛になりやすいです。

髪の毛は、キューティクル、コルテックス、メデュラという三層構造になっていていますが、キューティクルは細かいウロコみたいになって重なり合っています。

もともとキューティクルの層が薄いと、水分がコルテックスにまで浸透しやすくなります。
コルテックスが水分を含むと膨張するため湿気が多いと広がるのです。

生まれつきの髪質ではなく、髪の毛がダメージを受けてしまい、キューティクルが徐々に薄くなって吸水毛になることもあります。

髪の毛を濡れた状態で強く摩擦したりするとキューティクルが剥がれやすいので注意しなくてはいけません。

 

撥水毛に効果的なヘアケア

撥水毛に効果的なヘアケア

撥水毛のタイプは外部から浸透しにくいので、ダメージがない状態であれば髪の内部の栄養が逃げにくいため特別なヘアケアを必要としませんから、健康な状態を保つようにすることが大切です。

ダメージを受けてしまうと、撥水毛の場合は浸透が難しいので、髪の栄養をたっぷり含んでいるトリートメントなどを使い続けてもあまり効果が感じにくいのです。

日常的に使用するシャンプーなどのヘアケア製品は、ノンシリコンを使うようにしましょう。
油分を多く含むものは、撥水効果をさらに強くすることになるので、水分を多く含むものを使うように心がけてください。

 

吸水毛の効果的なヘアケア

吸水毛の効果的なヘアケア

吸水毛は水分を髪の内部に多く残し過ぎないようにシャンプー後に乾かし方に少し工夫が必要です。

髪の表面から乾かさずに、内側から乾かすようにしましょう。
頭を下げて髪の毛の内側までドライヤーの温風が届くようにすると、ムラなく乾かせます。

乾かし方にムラがあると、吸水毛はスタイリングしにくくなりますのできちんと乾かすようにしてくださいね。

乾かす前に使う洗い流さないトリートメントを使っても良いですが、吸水毛は6割ほど乾いた状態でヘアオイルなどをなじませると、吸水を防ぐ効果があります。

 

撥水毛と吸水毛の見分け方のまとめ

撥水毛と吸水毛は、正反対の髪質なのですが、ヘアケアの違いにこの髪質の違いを気にしている方は少ないのではないでしょうか。

スタイリングにお困りの方は、撥水毛と吸水毛の見分け方を参考にしてみてください。

 

シェア